ラクシャバンダンは、ヒンドゥー教の兄妹の絆を祝う行事で、毎年7~8月にあたるインド暦のスラバナ(Śrāvaṇa)月の満月の日に行われます。2025年は8月9日がラクシャバンダンの日でした。ラクシャバンダンはサンスクリット語でRaksha=「守ること・保護」Bandhan=「結ぶこと・絆」という意味で、兄妹の守りの絆を結ぶ儀式ですが、近年では兄弟姉妹に限らず、親戚や友人同士でも広くお祝いされています。



菩提樹学園では、8月8日にラクシャバンダンをお祝いしました。まず、女の子が祝福の証であるティカと呼ばれる朱色の粉を男の子の額につけ、健康・成功・長寿を祈り、右手首にラキー(Rakhi)と呼ばれるブレスレットを結びます。男の子は女の子を守ることを約束し、お礼にネックレスをつけてあげます。


終了後はお楽しみの給食です。菩提樹学園では、お祝い事の日の給食は普段とは異なる特別な献立となり、インドの天ぷら(パコラ)、クラブ・ジャム(Gulab Jamun)とラスグッラ(rasgulla)が出されます。これら甘いお菓子は、ミタイと呼ばれ、お祭りや祝い事にかかせません。ミタイを食べられる機会がめったとない家庭環境の園児たちにとってこの日の給食は特別なもので、みんな大好きです。
※グラブ・ジャムン:コワと呼ばれる濃縮乳にピスタチオ粉と米粉を加え、こねて丸めて揚げ、シロップ漬けにしたもの。
※ラスグッラ: チェーナと呼ばれるカッテージチーズと米粉を混ぜ、こねて丸め、シロップ漬けにしたもの。