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日本寺5月の花

5月に入って初めての満月(ヴァイサク・プルニマ)の翌日からブッダガヤは一年中でもっとも暑い季節を迎えます。この熱帯気候に誘われて一斉に咲き始める樹花たちはどれも鮮やかな色彩。みんな競うように日本寺の庭を彩ります。

アマルタース
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葉よりも先に一斉に黄色の花弁をつけて、その存在に気付かされます。やがて小山のように密生した花房を垂らしたあと、6月頃に吹く風に揺れる枝から降り注ぐ花びらの舞の絢爛さから「ゴールデン・シャワー」の呼び名もあります。

グルモハール
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俗に火焔樹と呼ばれ、樹高いちだんと高く炎天下に赤々とそびえるさまは、まるで燃え上がるようです。この季節にはインド中どこでも見られます。 インドに特有の行き倒れ行
者たちは、この季節にこの花の下で空を見上げ、夢見るように息を引き取るのを理想としています。

ブーゲンビリア
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つつましく本堂脇で咲き始めたばかりですが、やがて樹嵩全体が花弁で覆われます。切手になるほど愛される花です。
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ブーゲンビリア切手

シータアショーカ
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別名サラアショーカ。葉模様はたしかに沙羅の葉ですが、沙羅の花は桐に花状の白い花、でも名前にサラがあり、かと言ってお釈迦様生誕の時に咲いた剣様の葉をつけるアソカ樹とは異なり、沙羅でもなく、なんとも悩ましい樹木花です。