印度山日本寺涅槃会法要とインド仏跡参拝・タージマハルの旅

2026年9月5日明顕山祐天寺主催の『印度山日本寺涅槃会法要とインド仏跡参拝・タージマハルの旅』のご案内です。
日本寺では、お釈迦様が入滅(お亡くなり)になられた2月15日にお勤めする法要、涅槃会が営まれます。また、今年7月に世界遺産に登録されたお釈迦様が最初に説法を行ったサールナートやお釈迦様が生涯を閉じられた涅槃の地クシナガラなどの仏跡を訪ねます。ツアーには、日本寺駐在僧としてお勤めいただいた祐天寺所属の僧侶が同行します。

【旅行期間】2027年2月13日(土)~2月21日(日) 9日間
【旅行代金】388,000円(別途燃油サーチャージ・空港税等)
【申込締切】2026年12月30日(水)
【申込・お問合せ先】祐天寺 法務部 担当:廣瀨
メールhoumu@mail.yutenji.or.jp または、電話03-3712-9960、FAX03-3760-6283

画像をクリックすると日程表等詳細をご覧いただけます。

姉妹兄弟の絆を深める ラクシャバンダン

【日本寺駐在僧便り】2026年8月31日

ラクシャバンダンは、姉妹・兄弟の絆を深めるヒンドゥー教の祭事で、毎年インド暦・スラバナ月(太陽暦の7月~8月)の満月の日がラクシャバンダンにあたります。今年のラクシャ・バンダンは8月28日でした。印度山日本寺の菩提樹学園では、それに先立ち、8月27日にお祝いを行いました。

まずは、園児たちが楽しみにしていた給食の時間です。この日は、インドのお祝い事ではお馴染みの「グラブ・ジャムン(gulab jamun)」と「ラスグッラ(rasgulla)」のほか、インドの天ぷらともいわれる「パコラ」が振る舞われました。園児たちは、いつものように大きな声で「いただきます」と挨拶をし、夢中になって食べていました。

給食の後、園児たちは廊下に集まり、ラクシャ・バンダンのお祝いの会が始まりました。はじめに、主任のソバー先生からお話がありました。
ラクシャ・バンダンは、兄と妹、弟と姉など、兄弟姉妹の間でお祝いする行事です。お互いを守ることを約束する大切な日であり、お祝いをするからには、その約束を忘れず、互いに守り合うことが大切であると園児たちに伝えられました。

お祝いの中では、女の子が男の子の手首に「ラーキー」と呼ばれる紐を結び、男の子から女の子へ首飾りが贈られました。そして、「これからも喧嘩をせず、互いに助け合います」と約束する姿を見ることができました。
初めは、互いに贈り物を渡すことを少し恥ずかしがっている様子でしたが、会が終わると、兄弟姉妹や友達同士で贈り物を楽しそうに見せ合っていました。その姿は、たいへん微笑ましいものでした。

ラクシャ・バンダンには、姉妹が兄弟の手首にラーキーを結び、その健康や幸福を祈り、兄弟が姉妹を守ることを約束して贈り物をするという伝統があります。一方、現在では、家族だけでなく親戚や友人の間でも行われ、互いを大切に思い、支え合う絆を確かめる日としても親しまれているそうです。

私たち大人でさえ、時には意見が食い違い、喧嘩をしてしまうことがあります。園児たちも、これからの生活の中で、友達や兄弟姉妹と喧嘩をしてしまうことがあるかもしれません。そんなときには、この日に交わした約束を思い出し、自らの行いを振り返って、しっかりと仲直りのできる人に育ってほしいと思いました。
私自身も、園児たちが互いに約束を交わす姿を見ながら、周囲の人を思いやり、互いに助け合うことの大切さを、改めて感じた一日となりました。
日本寺駐在僧 中野蓮音

インド独立80周年をお祝い

【日本寺駐在僧便り】2026年8月18日

 8月15日は、インドの独立記念日です。この日、私は駐在僧として、次の式典に参加させていただきました。

・印度山日本寺スタッフ国旗掲揚式典
・菩提樹学園独立記念式典
・大塔管理委員会(BTMC)インド独立記念日国旗掲揚式典

現在、インドは雨季を迎えておりますが、当日は天候にも恵まれ、多くの方々と共にインドの独立をお祝いすることができました。

菩提樹学園での式典では、主任のソバー先生から、独立以前のインドの厳しい暮らしや、自由を得るまでに多くの尊い命が失われた歴史についてお話がありました。そして、今日、自由の中で教育を受けられることに感謝するとともに、独立記念日を単にお祝いするだけではなく、犠牲になった方々を思い起こす一日として過ごすことの大切さが伝えられました。

国旗掲揚・国歌斉唱後、最後には、インドへの敬意と愛国心を表す「バーラト・マータ・キー・ジャイ(母なるインドに勝利あれ)」という掛け声が上げられ、式典は締めくくられました。式典の後には、地域のロータリークラブの方々から、園児たちに筆記用具やお菓子が配られました。また、独立記念日のお祝いとしても親しまれている、インドの伝統菓子「ジレビー」が振る舞われました。

BTMCでの式典では、各国の僧侶の方々と共に、これからの平和を祈りながら式典に参加することができました。国や宗派を越えて多くの僧侶が集い、インドの独立を祝う光景は、ブッダガヤならではのものであると感じました。

また、8月15日は、日本では「終戦の日」として、戦争で亡くなられた方々を追悼し、平和を祈る日でもあります。インドに身を置きながら、日本のことにも思いを寄せて一日を過ごしました。

私一人にできることは決して多くありません。しかし、ソバー先生がお話しされていたように、戦争や独立のために犠牲になった方々のことを忘れず、今、自分が命をいただき、仏教の聖地ブッダガヤで駐在僧として勤めさせていただいていることへの感謝を大切にしたいと思います。過去の多くの方々の歩みと犠牲の上に、現在の平和な暮らしがあることを心に留め、これからも日々の務めに励んでまいりたいと感じた一日でした。
日本寺駐在僧 中野蓮音

菩提樹学園2学期のはじまり

2026年7月8日

菩提樹学園では、最も気温が暑くなる5月末から1ヶ月が夏休みとなります。今年は5月22日~6月22日が夏休みでしたが、夏休み期間中も園たちが学習内容を忘れないため宿題が出されます。6月23日、2学期の始業式には園児達は皆元気な姿で菩提樹学園に戻ってきました。

夏休みが終わりまた勉強のはじまりです。工作の時間では7月のカレンダーを作成しました。登園した日付けにシールを貼ることで、日付と日の特定を学んでいます。今月のテーマは野菜。ナスやキュウリ、ニンジンなどを描きオリジナルカレンダーが完成しました。

各国仏教徒が参集 ブッダジャヤンティ

2026年5月21日

【日本寺駐在僧便り】 2026年5月1日(仏暦2750年)、ブッダガヤの大菩提寺においてブッダジャヤンティが盛大に執り行われました。
ブッダジャヤンティは、お釈迦様の誕生・成道・涅槃を祝う日で日本ではそれぞれ別に営まれますが、南伝仏教ではこれらすべてがウェーサカ(インド歴の第2の月、太陽暦の4月~5月頃)の満月の日であったという伝説に基づき、この日に一度に祝われる行事です。
本年の施主はタイの信者の方でした。

前日には大菩提寺前に設けられた救護所のテープカットが行われました。
ブッダジャヤンティには国内外から出家・在家を問わず多くの仏教徒が参集します。
中には、貧しいながらも法要への参加を願いブッダガヤを目指す方も少なくありません。
こうした方々に向け、期間中は食事や飲料の提供も行われています。
夜半の雨もこの時には上がり、晴れ間の広がる空と涼風の中での式典となりました。

当日も前日の夕方に降った雨のおかげで、涼やかな晴天に恵まれました。
朝7時、大仏より各国の法衣をまとった僧侶・信者が大菩提寺へと向かいます。
やがて菩提樹の下には州政府高官らも集い、宗派・人種・国境を越えた大法要の始まりです。
本年は、日本寺の現・旧駐在僧を含む、浄土宗、浄土真宗、日蓮宗、臨済宗からなる日本の僧団による読経から始まり、チベット仏教、上座部仏教と続きました。
その後、大菩提寺主任僧侶チャンリダ師より五戒が授けられ、大法要は厳かにに進んでいきました。

式は施食を挟み、午後4時にスジャータ寺にて再開されます。
夕刻には再び大菩提寺へ戻り、最後の蝋燭点灯の儀式が行われました。
そして薄暮の中、人々が無数の灯明に火をともして年に一度の大法要は結ばれていきました。

気づけば東の空には大きなウェーサカの満月が昇っていました。
その美しさは写真に収めることはできません。
ぜひ現地を訪れ、その目でご覧いただきたい光景です。

世界中の仏教徒が集うこの大法要を、一度はこの聖地ブッダガヤでご体験ください。

日本寺駐在僧 杉原遥平(円)