ラクシャバンダン

 2024年8月19日は姉妹と兄弟の絆を確かめ合うヒンドゥー教の祭事、ラクシャバンダン(Raksha Bandhan)の日でした。毎年インド歴のスラバナ(Śrāvaṇa)月の満月の日がラクシャバンダンに指定されています。この日は、姉妹は兄弟の健康と繁栄を願い、兄弟は離れていても姉妹を守ることを約束します。現在では家族に限らず、友人同士でも広くお祝いされています。

 姉妹は兄弟にラーキーという吉祥の紐を結び、兄弟はそのお礼に小さなプレゼントを渡し、甘いお菓子を食べてお互いの関係をお祝いします。この時期になると様々なラーキーが市場に並びます。

 菩提樹学園でも毎年ラクシャバンダンをお祝いしています。まず、無事息災を願う儀式には欠かせない、ティカを額につけてもらい、女の子は男の子の手首にラーキーを結びます。男の子はお礼に女の子にネックレスをつけてあげます。

ラーキー、ネックレスを自慢げに見せて記念撮影

 ラクシャバンダンのお祝いにこの日の給食は、ジャガイモをひよこ豆の粉の衣で揚げたアルチョップ(Aloo chop)とシロップ漬けの甘いドーナツ・クラブジャムン(Gulab Jamun)が出されました。普段園児たちはこれらを食べる機会が少ないので特別な日に出される給食にはいつも大喜びです。

2024年8月15日 独立記念日

 1974年8月15日にインドがイギリスから独立したことを記念し、インドでは8月15日は独立記念日として国民の祝日に指定されています。首都デリーでは、世界遺産でもあるラール・キラー(デリー城)で首相演説などの祝賀行事が行われます。今年は第78回目の独立記念日となりました。

ラール・キラーで行われた祝賀行事の模様

 学校や会社などでは国旗掲揚、国歌唱和しお祝いします。日本寺では大塔管理委員会の僧侶やスタッフを交えて仏旗、インド国旗、日本国旗を掲揚し式典を行いました。

 祝日のため授業はありませんが、菩提樹学園でも毎年式典を行います。今年は日本寺本堂の前で行われ、国旗掲揚とジャナ・ガナ・マナ(インド国歌)を皆で唱和しました。式典終了後、園児達は配られたお菓子を手に笑顔で降園しました。

後日、お絵描きの時間に式典の模様を描きました。

日本寺竺主と行くインド佛跡と印度山日本寺

日本寺竺主北河原公敬東大寺長老が、今年はインド佛跡参拝とウダイプールの湖に浮かぶ宮殿ホテル「タージレイクパレス」に宿泊するスペシャルプラン付のツアーを企画されました。日本寺では竺主を導師に法要をお勤めいただきます。北河原竺主は9日間コースに同行されます。この機会に日本寺をご参拝いただけると幸いです。

【旅行期間】7日間:2024年11月19日~25日 9日間:2024年11月19日~27日
【旅行代金】7日間:478,000円 9日間:798,000円
【旅行企画・お問合せ・お申込み】
 近畿日本ツーリスト株式会社 奈良支店 TEL0742-23-4891(担当/藤原 高木)
【後援】華厳宗 大本山 東大寺・東大寺友の会 ・大仏奉賛会・(公財)国際仏教興隆協会

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2024年 大菩提寺ブッダジャヤンティ

2024年5月23日、大菩提寺でブッダジャヤンティ(Buddha Jayanti)が盛大に行われました。ブッダジャヤンティはお釈迦様の誕生、成道、初転宝輪、涅槃を一度にお祝いする行事で、インドでは国民の祝日に指定されています。ブッダジャヤンティは、インド暦のウェーサカ(Vaisakha)月の満月の日に行われ、ブッダプルニマ(Purnima=満月)、ウェーサカとも呼ばれています。
今年は日本寺の代表として、元駐在僧の番地章夫師と萩原賢良師がこの日の為に渡印しました。

 当日は、朝7時に日本寺からほど近い大仏(Great Buddha)前から大菩提寺までのお練りに始まりました。一行は大菩提寺の比丘・僧侶を先頭に、誕生仏や涅槃像などを御輿に担いだ在ブッダガヤ寺院の各国比丘・僧侶、この日のためにブッダガヤに来たスリランカ、タイ、ベトナム、ブータン、ミャンマーなどの僧侶や仏教徒、さらに地元の学生らも参列し、大行列となりました。

大菩提寺・聖菩提樹の下での法要では、主賓のビハール州知事、今年のブッダジャヤンティの施主となったタイからの信者と在コルカタ タイ国総領事、大塔管理委員会事務総長による献香・献灯がなされました。ビハール州知事は、スピーチの中で『インドから発せられる、いかなる思想も戦争を求めるものではない。お釈迦様の慈悲と平和の教えが重要である。』と平和の尊さを強調されました。

その後、タイ、チベット、日本それぞれの国のお経が唱えられて、盛大な法要が営まれました。

 この時期のブッダガヤは40度を超える酷暑となり、のちに雨季が来ます。ブッダジャヤンティが終了すると、ブッダガヤの各国寺院の僧侶らは雨季が始まるまでしばらくの期間、各々ブッダガヤ所在の出先寺院を離れ、雨安居に迎える準備に入ります。

夜間大菩提寺境内には平和の祈りをこめてローソクの灯が捧げられました。