春の到来 ホーリー

ホーリー(Holi)は、ヒンドゥー暦のファルグナ(Phalguna)月の満月の日に行われるヒンドゥー教の祭典で、冬の終わりと春の訪れをお祝いする祭典です。2025年は3月14日がホーリーでした。

ホーリーの起源は諸説ありますが、そのひとつに魔王ヒラニヤカシプ(Hiranyakashipu)とその息子プラフラーダ(Prahlāda)のヒンドゥー教の神話にあります。
魔王ヒラニヤカシプの息子プラフラーダは、ヴィシュヌ神を信仰していました。王はこれを嫌い、妹のホリカ(Holika)にプラフラーダを火で焼き殺すよう命じました。しかし、ホリカは炎で焼かれ、ビィシュヌの加護を受けているプラフラーダは無事でした。このことからホーリーは「善が悪に勝利する」することを祝う祭りでもあります。

ホーリーの前夜にはホリカダハーン(Holika Dahan)と呼ばれる儀式を行を行い、焚火を燃やし善が悪に勝利したことを祝います。

菩提樹学園ホーリー 【日本寺駐在僧便り】

菩提樹学園では満月の14日に行われるホーリー当日に先駆けて、学園ベランダにて3月11日にお祝いを行いました。

園児たちは普段通りに通園し朝の学習を終えると、先生からホーリーをお祝いする昼食が配られました。
昼食はビハール州の方言でパッコリーとも呼ばれる「パコラ(Pakora)」(スパイス味の天ぷら)とインドのお祝いの日に食される甘いお菓子「ラスグッラ(Rasgulla)」と「グラブ・ジャムン(Gulab Jamun)」で、日直の生徒の「いただきます」という日本語の号令で一斉に食事をしていました。

園児たちの昼食後は、ご参集くださった保護者と学園の卒業生がベランダに集合し、ソバー園長先生による挨拶がありました。その後子供達は2人1組となって先生から配られた色の粉を顔に塗り合い、色の付け合いをひとしきり終えると、全員参加の色粉の掛け合いの時間となりました。園児たちは集まった家族たちや日本寺スタッフをひとり残らずカラフルにしていき、撮影のために参加した私もカメラを隠しながら色をつけてもらいました。

いよいよ到来する酷暑のシーズンにむけて、一層精進を重ねてまいります。合掌

駐在僧 戸田萌岳

第76回共和国記念日を祝う

 【日本寺駐在僧便り】
 1月26日は1950年インド国憲法が発布され共和国となった記念日で、休日に指定されています。
 2025年は第76回目の共和国記念日となりました。この日は学校や役所では国旗掲揚や国歌斉唱でお祝いをします。また首都デリーでは大規模な式典が開催されます。

 日本寺ではスタッフによるインド国旗、仏旗、日本国旗の掲揚とインド流の万歳三唱で記念日をお祝いしました。

 菩提樹学園ではブッダガヤのウルヴェーラロータリークラブ所属の地域会員の皆様においで頂き、式典で共に憲法発布の日を祝いました。当日は天候に恵まれ、休日ながら登園する子供たちはそれぞれ国旗や国旗カラーの襷など、記念日を祝うさまざまなグッズを持ち寄りました。

 式典では、掲げる国旗の中に色とりどりの花びらをつめ、旗が上がりきったところで花びらが散り落ちるよう準備されており、国旗掲揚の場面では拍手と歓声が上がりました。その国旗台の根元には「ジャレビ(Jalebi)」と呼ばれる小麦粉と水で作った生地を揚げ、シロップ漬けにした菓子とお香が供えられ、インドのお祝い対する日本と異なる丁寧な供養の観念に感動しました。

 式典後は園舎に移動し、ロータリークラブの皆さんより文具とお菓子の贈呈と、先生による「ジェレビ」の配布がありました。

 子供達はこの甘い揚げ菓子が本当に大好きで、すぐに無くならないよう細かく割りながら笑顔で食べている顔がとても愛らしかったです。合掌 

駐在僧戸田萌岳
 

練習の成果を家族に披露 菩提樹学園お遊戯会

 2024年12月7日、第46回菩提樹学園お遊戯会が日本寺講堂で開催されました。
 園児たちは、数週間前から演劇のセリフやダンスの振り付けの練習に一生懸命取り組みました。

 朝、登園し、各教室に入るとすぐに本番の衣装に着替え、先生からメイクをしてもらいました。皆の準備が出来ると、教室の前でクラスごとの記念写真を撮り、講堂へ移動しました。

会場は「わが子の晴れ舞台を見よう」と150名を超える保護者や兄弟が集まり、観客で埋め尽くされました。

午前10時、主任のソバー先生の挨拶からお遊戯会が始まりました。
園児たちは、クラスごとにインドのヒット曲に合わせたダンスや演劇を披露しました。

演劇の題名「Van Hai To Jeecan Hai」は、「森林が有れば生命がある」という意味で、インドで自然保護や環境保護のスローガンとして使用されている言葉です。地球にとっての森林の大切さを演劇で表現しました。
 家族の顔を探してダンスを忘れてしまう園児や、練習の成果を発揮し登壇から舞台を降りるまで堂々とした佇まいの園児など、それぞれの個性が光るパフォーマンスを見ることができ、心温まる時間となりました。

 現在日本寺で働いている寡黙なスタッフが演目中の自分の子供を見つけ、誰よりも大きく手を振っている大変微笑ましい一面も見られました。

秋の一大イベント 運動会

10月8日、2024年度の菩提樹学園運動会が開催されました。当日は天気に恵まれ、菩提樹学園園児保護者の他、卒業生や近所の方など、たくさんの方においで頂くことができました。
参加園児は、満3歳児のカマル組とパンカジ組、満4歳児のグラブ組とチャンパ組の79名でした。

菩提樹学園での運動会に参加するのは初めての経験でしたが、それぞれの競技は日本の運動会でも使われている楽曲をBGMとして使用したり、くす玉割りなど日本で行われている運動会の演目をそのまま行なっていたりするものの、同じ機材を使用することができないため、様々な点でインドで運動会を行うための工夫がなされていました。例えば大玉送りに使用する玉は、日本の大玉と同じものがないため、食事に被せておく半円形のフードカバーを二つ合わせたものを使用していたり、日本のパン食い競争ならぬカジャ食い競争という演目では、地域の銘菓である、「カジャ」という甘いパイ生地を揚げたおやつを使用していたりするなど、応援する側も見応えがあるものばかりでした。私はこのカジャ食い競争の最終レースに保護者の方と一緒に参加させて頂き、ゴールまで無事にカジャを咥えたまま走りきり、銘菓を味わうことができました。


子供達はそれぞれの競技に一生懸命に取り組んでおりましたが、演目を応援する保護者や卒園生の子どもたち、また観覧においでになった近所の皆さんの熱気も大変高く、非常に盛り上がりを見せた運動会なりました。 合掌

駐在僧 戸田萌岳

ラクシャバンダン

 2024年8月19日は姉妹と兄弟の絆を確かめ合うヒンドゥー教の祭事、ラクシャバンダン(Raksha Bandhan)の日でした。毎年インド歴のスラバナ(Śrāvaṇa)月の満月の日がラクシャバンダンに指定されています。この日は、姉妹は兄弟の健康と繁栄を願い、兄弟は離れていても姉妹を守ることを約束します。現在では家族に限らず、友人同士でも広くお祝いされています。

 姉妹は兄弟にラーキーという吉祥の紐を結び、兄弟はそのお礼に小さなプレゼントを渡し、甘いお菓子を食べてお互いの関係をお祝いします。この時期になると様々なラーキーが市場に並びます。

 菩提樹学園でも毎年ラクシャバンダンをお祝いしています。まず、無事息災を願う儀式には欠かせない、ティカを額につけてもらい、女の子は男の子の手首にラーキーを結びます。男の子はお礼に女の子にネックレスをつけてあげます。

ラーキー、ネックレスを自慢げに見せて記念撮影

 ラクシャバンダンのお祝いにこの日の給食は、ジャガイモをひよこ豆の粉の衣で揚げたアルチョップ(Aloo chop)とシロップ漬けの甘いドーナツ・クラブジャムン(Gulab Jamun)が出されました。普段園児たちはこれらを食べる機会が少ないので特別な日に出される給食にはいつも大喜びです。