菩提樹学園花まつり

 日本でお釈迦様の生誕を祝う4月8日の催事「花まつり」を、菩提樹学園ではインドが国を挙げてお釈迦様の誕生・成道・涅槃のすべてを祝う「ブッダジャヤンティ」に合わせて行います。
 2022年5月16日のブッダジャヤンティの当日、ブッダガヤの大菩提寺では大勢の比丘衆や仏教徒らによって盛大に祝われまました。

 菩提樹学園では前日の15日に行われ、全園児が日本寺本堂に集合して整列。ひとりずつ御誕生仏へ甘露の滴を捧げ、ノノサマ(仏さま)の歌を合唱しお祝いしました。その後、本堂の壁に飾られた園児たちが描いた御誕生仏や、切り絵の菩提樹を皆で鑑賞して記念撮影をしました。
 一昨年と昨年のこの時期はコロナ禍により菩提樹学園が閉鎖していたため、今年は年長組、年少組すべての園児にとって初めての花まつり(ブッダジャヤンティ)になりました。園児一人一人がお誕生仏へのメッタォスナン(甘露掛け)」と礼拝を終えるまで、他の園児も少し緊張の様子で騒ぐことなく静かに座って待っていました。

菩提樹学園入園式

 2022年4月1日、入園式が行われ、選考を経て入ってきた新規募集園児と入園前準備クラスのトタ組に通っていた子供たちと合わせて計36名が入園しました。

 トタ組は通常ならば、入園前の1年間に毎月1回開かれ、保護者から離れることに慣れるなどの菩提樹学園への入園に備えるクラスです。しかし菩提樹学園は、新型コロナ感染拡大により、2020年3月教育施設閉鎖の布告を受けて以降、1年半に及ぶ閉鎖を余儀なくされてきました。閉鎖解除布告を受けて、ようやく2021年9月に再開できたもののそれから2022年4月の入園までの準備期間が7ヶ月しかなかったため、対策としてトタ組を週1回で実施することで入園レベルに漕ぎつけました。

 この日、新入園児たちは、初めて園服に袖を通し、顔を輝かせて入園式に参加しました。現地気温37℃のこの日、いよいよ菩提樹学園での2年間の学びが始まりました。

菩提樹学園 卒園式

 2022年3月24日、菩提樹学園で年長組の園児20名の卒園式が行われました。今年度の卒園児は、2019年4月に入園した子供たちで、通常ならば年少組から年長組を経て2021年3月に卒園の予定でした。
 しかし、この子たちが年少組の年度末を迎えた2020年3月中旬、新型コロナウイルス感染拡大によるビハール州政府の教育施設閉鎖布告を受けて園が閉鎖され、2020年度内はまったく授業が行えず、園が開けない期間は1年半にも及びました。その後の閉鎖解除の布告によって2021年9月に菩提樹学園は再開したものの、またも州内での感染が拡大して2022年1月から2月初旬まで閉鎖、結果的に今年度の授業が行われた期間はわずか6か月間でした。しかし園児たちは短い期間で全カリキュラムをこなして学年末の習熟度テストを終え、卒園することができました。
 卒園式では、副園長のソバー先生が卒園証書を授与し、小学校通学用のカバンが記念品として贈られました。
 皆さまからいただきました園児たちへの暖かいご支援に心より感謝申し上げます。

菩提樹学園 春の訪れを祝うホーリー

 ホーリー(Holi)は、ヒンドゥー暦(太陰暦)のファグナ(Phalguna)月の満月の日に行われるヒンドゥー教の祭典で、冬の終わりと春の訪れをお祝いします。「色の祭典」として知られ、大人も子供も関係なく色とりどりの粉を塗りあったり、色水を掛け合ったりして、街中がお騒ぎになります。

 2022年のホーリーは3月18日でした。人々はホーリー前夜のホーリー・カ・ダーン(燔祭)から3日間お祝いをします。ビハール州では、ホーリー正当日と翌日が祝日に指定されています。
 菩提樹学園では、3月12日に一足早くホーリーをお祝いしました。昨年は新型コロナにより園を閉鎖していたため、2年ぶりの開催となりました。園児、先生、卒園生、保護者が集まり盛り上がって、大騒ぎでした。

制限措置解除

ビハール州政府により2022年2月7日~13日までとられていた制限措置は、2月14日から解除されることが2月13日に布告され、ソーシャルディスタンス等感染防止対策を実施の上での施設等の営業が可能となりました。これを受け、菩提樹学園は出席率100%で通常通りの授業実施が可能となりました。