運動会、子どもも大人も大興奮

  2023年10月19日、菩提樹学園では運動会が開催されました。競技種目は、障害物競争、玉入れ、ダンス、デカパン競争、更には保護者対象の綱引きや大玉リレーと盛りだくさん。なかでも園児全員が参加する菩提樹学園版のパン食い競走カジャレースは、みな楽しみにしている競技です。サクサクとした甘いパイ状の揚げ菓子、カジャは昔からあるガヤ地方の代表的な晴れの日お菓子です。
  園児たちは競技に一生懸命に取り組み、大盛り上がりでした。最近は、わが子のがんばっている姿をスマートフォンに収めようとする保護者が増えてきました。

インド共和国記念日

 共和国記念日(Repablic day)は、1950年1月26日にインド国憲法が発布され、インドがイギリス植民地統治から独立して共和国となったことを記念する国民の祝日です。2023年1月26日、74回目の共和国記念日を迎えました。
 この日は休日ですが、役所や学校では国旗掲揚、国歌を斉唱し、式典を行います。日本寺では仏旗、インド国旗、日本国旗を掲揚し、スタッフ一同で国歌を斉唱しお祝いしました。また、菩提樹学園では、園庭で国旗掲揚、国歌斉唱し式典を行いました。

 首都デリーでは、毎年海外から賓客を迎え、首相、大統領が参列し大規模なパレードが行われます。今年はエジプトのアブドルファッターフ・アッ=シーシー大統領が主賓として迎えれられました。軍事パレードや、オートバイの曲芸走行のパフォーマンス、インド各州からの代表団がダンスや華やかな山車を引きながら、それぞれの文化や芸能を披露する盛沢山な式典です。

成道会厳修しました

 2022年12月8日、印度山日本寺本堂に於いて、お釈迦様がお悟りを得られたことを祝う成道会法要を厳修いたしました。

 ブッダガヤが属するガヤ市では新規感染者の報告もほぼなく、状況は落ち着き、コロナ禍以前に戻りつつあります。日本寺にも地元の学生の団体やアジアからの参拝者がこのところ増えてきました。
 日本からインドへの入国制限も解除されましたが、以前のように日本から大勢の方々にご参集いただいての成道会開催は時期尚早と判断しました。そこで今回は、元駐在僧の番地章夫師のみ渡印いただき、導師をお勤めいただきました。

 昨年同様に世界遺産大菩提寺(Mahabodhi Temple)所属の比丘衆やブッダガヤの各国寺院の諸比丘に参集いただいての成道会となりました。
 番地師に続き、大菩提寺所属の比丘衆、チベット僧によるの読経が本堂に響きわたり、お釈迦様への讃仰、世界平和が祈願されました。

チャートプジャ

  2022年10月28日~31日、ブッダガヤではヒンドゥー教の太陽神(Surya)に一族の健康と子孫繁栄の祈りを捧げるチャートプジャ(Chhath Puja)が行われました。

  チャートプジャは、ヒンドゥー暦のChaitra月(3月~4月)とKartik月(10月~11月)の年2回、主にビハール州、ジャルカンド州、ウッタラプラデーシュ州の一部で催されます。中でもこの行事の発祥であるビハール州では盛大に催されます。

  初日前夜の潔斎で始まり4日間、女性は細かく決められたルールに従って断食を行い、日の入りと日の出に川岸で祈りを捧げます。2日目の日の入りから最終日の日の出までは水も飲まず36時間の断食を行います。そして最終日の日の出前、日本では箕(み)と呼ばれる農具と同形の竹製の籠、または真鍮の容器に供物として灯明、米、サトウキビ、さつまいも、ココナッツ、レモン、グァバなどを入れ、家を出発します。川に浸かって、ってくる太陽に向かって祈りを捧げ、4日間のプジャが終了します。  毎年この時期になると、ビハール州内をはじめとしてインド各地から大勢の人々がブッダガヤの尼蓮禅河(Falgu river)に集まり、大変な賑わいを見せます。

アメリカの大学ゼミが印度山日本寺で座禅実習

  アメリカミネソタ州のカールトン大学とオハイオ州のアンティオーク大学共催の「仏教研究海外実習プログラム」がブッダガヤで実施されています。
  3か月間ブッダガヤの各国寺院を会場とし、上座部仏教(瞑想)・大乗仏教(日本の禅)・チベット仏教(密教)の指導者の元で実習を通して、主な伝統仏教を比較研究することを目的とした両大学の正規プログラムです。
  当協会では1982年以来40年にわたり、禅を核として大乗仏教を学ぶ座禅実習の場として印度山日本寺本堂を提供しています。今年は20名を超える学生が参加しました。