町は大賑わい ドゥルガプジャ

 2025年9月28日~10月2日まで、ドゥルガプジャ(Durga Puja)が行われていました。ドゥルガプジャは主に西ベンガルやインド東部で盛大にお祝いされます。

 ドゥルガは、天界を征服し、神々を追放した水牛の悪魔マヒシャースラ(Mahishasura)を倒すために、神々によって創造された女神です。ドゥルガはマヒシャースラと9日間戦い続け、10日目にマヒシャースラを打倒したことに由来し、ドゥルガプジャでは善が悪に勝ったことを祝います。

 この期間、町にはドゥルガ像が祀られたパンダル(Pandal)と呼ばれる仮設の会場が設けられ、人々が礼拝に訪れます。また会場には屋台が並び、大変な賑わいをみせます。

 パンダルに祀られた像は、最終日に川や海に運ばれ沈められますが、昨今は環境を配慮して川や海に沈めることを禁止、人工池でのみその儀式が許可されている地区もあります。

 また、この最終日にはヴィジャヤダシャミー(Vijaya Dashami)または、ダシェラ(Dussehra)が行われ、物語「ラーマヤナ」の主人公であるラーマが妃のシーターを誘拐した10の頭をもつ悪魔ラーヴァナ(Ravan)に打ち勝ったことを祝います。地方によってお祝いの仕方は異なりますが、インド全体で行われます。首都デリーでは、大統領出席のダシャラがデリー城(Red Fort)で開催されました。この日は、ラーマが火の矢を放ってラーヴァナを破ったことになぞらえ、ラーヴァナとその息子、兄弟を模した数十メートルもある巨大な人形が燃やされ、善が悪に打ち勝ったことを祝います。

カールトン大学 坐禅実習

 2025年9月30日~10月15日まで日本寺本堂でアメリカ・ミネソタ州カールトン大学主催の「Buddhist Studies in India and Thailand」に参加の学生約30名が、曹洞宗の是松慧海師(オーストラリア 直証庵住職)の指導のもと坐禅実習を行っています。

 学生らは約3ヶ月間チェンマイ(タイ)とブッダガヤに滞在し、それぞれの指導者のもとで上座仏教と大乗仏教、チベット仏教(密教)の実践と哲学などを合宿形式で学んでいます。 プログラムは1979年から実施されており、当協会では当初から大乗仏教を学ぶ坐禅実習の場として毎年日本寺本堂を提供しています。

工具・機械の神、ビシュワカルマを讃える

 2025年9月17日はヒンドゥー教の創造や仕事の神であるヴィシュワカルマを讃え、仕事道具や機械の安全・繁栄を祈願(Puja) する日で、ビシュワカルマプジャ(Vishwakarma Puja)または、ビシュワカルマジャヤンティ(Vishwakarma Jayanti)と呼ばれています。(ジャヤンティは誕生日・記念日という意味)
 日本寺では所有する25年来の車の安全を祈願し、境内で育てた花と甘いお菓子を添えて祈りを捧げました。

第76回共和国記念日を祝う

 【日本寺駐在僧便り】
 1月26日は1950年インド国憲法が発布され共和国となった記念日で、休日に指定されています。
 2025年は第76回目の共和国記念日となりました。この日は学校や役所では国旗掲揚や国歌斉唱でお祝いをします。また首都デリーでは大規模な式典が開催されます。

 日本寺ではスタッフによるインド国旗、仏旗、日本国旗の掲揚とインド流の万歳三唱で記念日をお祝いしました。

 菩提樹学園ではブッダガヤのウルヴェーラロータリークラブ所属の地域会員の皆様においで頂き、式典で共に憲法発布の日を祝いました。当日は天候に恵まれ、休日ながら登園する子供たちはそれぞれ国旗や国旗カラーの襷など、記念日を祝うさまざまなグッズを持ち寄りました。

 式典では、掲げる国旗の中に色とりどりの花びらをつめ、旗が上がりきったところで花びらが散り落ちるよう準備されており、国旗掲揚の場面では拍手と歓声が上がりました。その国旗台の根元には「ジャレビ(Jalebi)」と呼ばれる小麦粉と水で作った生地を揚げ、シロップ漬けにした菓子とお香が供えられ、インドのお祝い対する日本と異なる丁寧な供養の観念に感動しました。

 式典後は園舎に移動し、ロータリークラブの皆さんより文具とお菓子の贈呈と、先生による「ジェレビ」の配布がありました。

 子供達はこの甘い揚げ菓子が本当に大好きで、すぐに無くならないよう細かく割りながら笑顔で食べている顔がとても愛らしかったです。合掌 

駐在僧戸田萌岳
 

北河原竺主参拝団法要厳修

2024年11月21日、北河原公敬印度山日本寺竺主参拝団による法要が厳修されました。
北河原竺主は2017年に竺主晋山以来、コロナ禍を除き毎年日本寺をご訪問くださっています。当日は大菩提寺参拝・法要の後、日本寺本堂での法要に続き、境内の功労者供養塔にも参拝いただきました。また、菩提樹学園に絵本「大仏くらべ」40冊を寄贈いただきました。

北河原竺主は日本寺ご訪問に先立ち、11月20日にはデリーにある日本大使館を訪れ、2024年10月に着任された小野啓一駐インド日本国大使を表敬訪問されました。