ドゥルガプジャ

  ブッダガヤでは2022年10月1日~5日、インド神話で神が悪魔を打ち破ったことに敬意を払い祝福するヒンドゥー教の祭り、ドゥルガ(Druga)プジャが行われました。ドゥルガは、悪魔マヒシャスラ(Mahishasura)を倒すためにブラフマ、ヴィシュヌ、シヴァなどのヒンドゥーの神々によって創られた女神で、10日間の戦いの末、ドゥルガがマヒシャスラを倒し、勝利を収めたことから、悪に対する善の勝利の象徴とされています。インド神話ではこの期間にドゥルガが天から地上の両親の家を訪れ、信者たちに祝福を与えるといわれています。主にベンガル地方で盛大にお祝いされますが、ビハール州や、オリッサ州、アッサム州などでも同様にドゥルガプジャが行われます。

  この期間、町のあちこちにパンダル(pandal)と呼ばれる祠ふうの建物(↓写真左上)が設けられ、そこでドゥルガがマヒシャスラを倒す情景が描かれた像が置かれ、大勢の人々に拝まれ祝福されます。これらの像は、最終日に川や海などに運ばれ、沈められます。

  また、ドゥルガプジャの最終日はヴィジャヤダシャラ(Vijaya Dashami)または、ダシェラ(Dussehra)にあたり、物語「ラーマヤナ」の主人公であるラーマが妃のシーターを誘拐した10の頭をもつ悪魔ラーヴァナ(Ravan)に打ち勝ったことを祝います。この祝事はRavan Dahan(ラーヴァナを焼く)といわれ、地方によってお祝いの仕方は異なりますが、インド全体で行われます。この日は、ラーマが火の矢を放ってラーヴァナを破ったことになぞらえ、ラーヴァナとその息子、兄弟を模した数十メートルある巨大な人形を燃やします。

ブッダガヤDussehra

  上記写真はブッダガヤで行われた様子です。また、ビハール州の州都パトナでも3年ぶりに開催され、州知事らが矢を放ち人形が燃やされました。下記その模様です(当日は行事開始前に強風により人形が倒れてしまうというハプニングがありました)

2013年1月 世界仏教サンガ大会において基調講演

2013年1月5日~7日、ビハール州の州都パトナに於いてビハール州政府、ナーランダ大学、ブッダガヤ大塔管理委員会、ビハール州観光局の共催により開催された世界仏教サンガ大会、International Buddhist Sangha Conference at Buddha Smriti Park, Patna, Bihar, Indiaにおいて当協会代表として評議員佐藤良純氏が基調講演を行いました。

会議には、ダライラマ法王を主賓にビハール州首相、チベット亡命政府首相をはじめ国内外の仏教僧、学者、有識者が出席しました。

佐藤良純氏による講演時の報告は、中外日報2月9日版にて掲載です。
掲載紙はこちらをご覧ください。
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