印度山日本寺開山50周年・菩提樹学園45周年・光明施療院40周年記念式典

2023年12月6・7日、印度山日本寺開山50周年、菩提樹学園創立45周年、光明施療院40周年記念式典を開催しました。日本から150名を超える方々にご参列を賜りましたこと深く感謝申し上げます。

各式典、行事開催の報告は下記をご覧ください。
・印度山日本寺開山50周年記念法要
・仏教学東洋学研究所図書館落慶式
・仏教徒結集「ともに平和を願って」(佐々木先生講演、鼎談動画)
・菩提樹学園45周年・光明施療院40周年記念式典


宗報「華厳」第112号(2024年9月1日発行)に掲載。元駐在僧・東大寺録事北河原公慈師執筆、北河原公敬日本寺竺主・東大寺長老による仏跡7日間のツアー報告記事。

運動会、子どもも大人も大興奮

  2023年10月19日、菩提樹学園では運動会が開催されました。競技種目は、障害物競争、玉入れ、ダンス、デカパン競争、更には保護者対象の綱引きや大玉リレーと盛りだくさん。なかでも園児全員が参加する菩提樹学園版のパン食い競走カジャレースは、みな楽しみにしている競技です。サクサクとした甘いパイ状の揚げ菓子、カジャは昔からあるガヤ地方の代表的な晴れの日お菓子です。
  園児たちは競技に一生懸命に取り組み、大盛り上がりでした。最近は、わが子のがんばっている姿をスマートフォンに収めようとする保護者が増えてきました。

アメリカの大学ゼミに実習の場を提供

  2023年10月10日から18日まで、米ミネソタ州の名門カールトン大学とオハイオ州立アンティオーク大学共催の「仏教研究海外実習プログラム」に参加の学生約20名が、印度山日本寺本堂で坐禅実習を行っています。
  このプログラムは指導教授との合宿形式でブッダガヤにおいて3ヶ月に渡って実施され、上座仏教と大乗仏教にチベット仏教(密教)と、主な伝統仏教の理論と実践をそれぞれの指導者から学ぶことを目的としたもので、ブッダガヤの各国寺院を実学の場として行われています。
  当協会では、大乗仏教を学ぶ坐禅実習の場として1980年代から日本寺本堂を提供しています。

誓いの日 ラクシャバンダン

  ラクシャバンダン(Raksha Bandhan)は、姉妹と兄弟間の絆を確かめ合うヒンドゥー教の祭事です。インド暦のスラバナ(Śrāvaṇa)月の満月の日に行われますが、2023年は8月30日~31日がラクシャバンダンの日でした。

  ラクシャバンダンのラクシャは「護る」、バンダンは「結ぶ」という意味をもち、姉妹は兄弟の健康と栄達を願い、兄弟は姉妹と離れ離れになったとしても護り続けるという約束をする日です。しかし、近年は兄弟姉妹に限らず、親戚や友人同士でも広く祝うようになりました。

  姉妹は兄弟にラーキー(Rakhi)と呼ばれる装飾された吉祥の紐を結び、そのお礼として兄弟は姉妹に小さなプレゼントを渡します。この時期になると様々なデザインのラーキーが商店に並びます。

  菩提樹学園では一足早い8月29日にラクシャバンダンを行いました。まず、無難息災を願う儀式に欠かせないティカという朱色の粉を額につけてもらいます。続けて、女の子は男の子の右腕にラーキーを結び、男の子はお返しにネックレスを女の子につけてあげます。男の子たちも女の子たちも貰ったプレゼントを周りのみんなに自慢気に見せ合っていました。