駐在僧赴任のご挨拶

中野蓮音 (浄土宗) 2026年2月18日着任

  この度、印度山日本寺の駐在僧として赴任させていただくことになりました、浄土宗の中野蓮音と申します。
まずは、この度の赴任に際しお力添えを賜りました皆様、日頃より日本寺をお支えくださっている多くの皆様、そして何より快くインドへお送りくださった所属寺院である祐天寺の皆様に、心より篤く御礼申し上げます。お釈迦様がお悟りを得られたブッダガヤにて生活させていただくことは非常に光栄であり、日本での生活とは大きく異なるこのインドの地において、自らの信仰とも向き合いながらお勤めさせていただく所存でございます。
  また、各国の僧侶の方々やご参拝の皆様とも交流する機会があると伺っております。各国の仏教を肌で感じながら、今後求められる僧侶となれますよう、日々努めてまいりたく存じます。
  未熟者ではございますが、多くの皆様のご期待にお応えできますよう精進してまいります。何卒ご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願い申し上げます。 合掌

第77回共和国記念日

2026年1月26日

 1月26日は、1950年1月26日にインド憲法が施行され、インドが「共和国」として正式に成立したことを記念する共和国記念日(Republic day)で国民の祝日です。首都デリーでは毎年大統領・首相出席のもと国旗掲揚・国家斉唱(ジャナ・ガナ・マナ)と大規模なパレードが開催されます。
 この日は日本寺、菩提学園でも国旗掲揚、国歌斉唱をしてお祝いをします。日本寺ではインド国旗、日本国旗、仏旗を掲げます。旗が上がったところで、花びらが舞うように旗に花びらをつめ細工しています。

 菩提樹学園は祝日のため授業はお休みですが、式典のみ行います。

  園庭で国旗掲揚・国家斉唱のあと主任のソバー先生から共和国記念日についてのお話、記念写真撮影をしました。園児達のお楽しみは、式典終了後に配られるお菓子です。みんなうれしそうにお菓子が詰められた袋を持ち帰りました。

 世界遺産大菩提寺を管理運営する大塔管理委員会(BTMC)では、BTMCのメンバーや周辺寺院の僧侶らが参列のもと式典が行われ、BTMCのセクレタリーMahashweta Maharathi氏による国旗掲揚が行われました。日本寺からはジェネラルマネージャーと駐在僧が参列しました。

ブッダガヤに鳴り響く除夜の鐘

【日本寺駐在僧便り】

2026年1月7日

 2025年12月31日、日本寺で恒例の除夜の鐘撞きがありました。本年はコロナ禍以降初めて一般の参拝の方々をお迎えしての鐘撞きとなりました。
 以前はお参りに来られた方に先着順でのうどんの振る舞いや大かがり火が行われていましたが保安上の理由で本年は中止となり、かわりに新しい試みとして境内に手作りの灯籠を設置いたしました。

 灯籠は燃えにくいクッキングシートと素焼きの器に入った蝋燭を使い、数日前より日本寺スタッフ全員で120個ほど作りました。糊やテープなどを使わない方法は最初、みな難しそうな顔をしていましたが、流石すぐに習得し20名弱であっという間に作り上げてしまいました。 

 また除夜の鐘に向けて、長年のお勤めでかなり痛んでいた撞木(鐘を撞く為の丸太)の修理も行いました。いつも日本寺のいろいろな修繕をして下さっている地元の大工さんの手により新たな撞木が用意されました。かなり重たい丸太で設置の際はスタッフ総動員で担いでの作業でした。ちょうどいつも鐘の鳴る正午に工事が完了したので、スタッフや大工さんそれぞれ1回ずつ12回の試し撞きで音の確認をし、みな新しい音に満足な様子でした。古い撞木はこの後解体され菩提樹学園の給食の煮炊きに使われお役目を終えます。

スタッフによる柵で鐘楼までの導線づくり

  当日は夜10時に日本寺の若手のスタッフがお寺に集合し、皆で夜食に調理スタッフによる麺から手作りの年越しうどんを食べた後準備に取りかかりました。インドとはいえブッダガヤはこの時期は冷え込み、当日は気温が10度を下回っている中での準備でした。

11時半、設置した灯籠がポツポツとつき始める中、まずは駐在僧が四句誓願文を三遍唱えてから最初の鐘が撞かれ、その後本堂では金剛般若経の読経が開始されました。

 普段から日本寺によくお参り下さるブッダガヤに長滞在されている海外の方、日本を始めシンガポールや欧米からの旅行者の方、そして近隣の村の方々が入れ替わり立ち替わり400名ほどがお参りに来られました。鐘を撞いたり本堂前でお参りをしたり談笑したりとみな思い思いに年が明ける瞬間までを過ごし、いざ年が変わるとヒンディー語、英語、日本語などいろいろな言語で新年のお祝いの言葉をかけあっていました。

 お寺の周りでは打ち上げられる花火や大音量でかかるインドの音楽によって賑やかな様子で、日本寺の灯籠の仄明かりかりの中梵鐘が響き渡る落ち着いた雰囲気は対照的でしたが、緩やかな境界の中でそれぞれが同時に存在できるインドの懐の深さを感じました。

 翌日は朝9時より修正会が執り行われました。修正会とはお正月に行われる行事で、前年の振り返りをし、その年の誓いを立て、お祈りをします。本年はその意義に則り布薩(仏教の長い歴史の中で部派をこえて行われている、自己の行いを振り返り生きる上での良き習慣である仏教の戒を再確認する儀式)を修し、攘災招福のお経をお唱えいたしました。布薩にはよく日々のお勤めに来られるインドの方が参加して下さり、一緒に礼拝、戒の条文を読み上げお祈りをして下さいました。

 除夜の鐘の始まりにお唱えしたお経、四句誓願文の一節に「煩悩無尽誓願断」とあります。我々の煩悩は尽きることはないかもしれませんが、それらが一つでも断たれ、みなが心安らかに新しい年を過ごせるよう御祈念して除夜の鐘、修正会を執り行わせていただきました。

合掌

杉原遥平(遥円)

成道会開催

 2025年12月6日、北河原公敬日本寺竺主を導師に、清原實夏師(融通念佛宗大念寺)、正本光生日本寺管理局長、番地章夫元駐在僧、杉原遥平日本寺駐在僧が出仕しての成道会が厳修されました。成道会には日本から北河原竺主と共にご来山された25名の参列者が集いました。表白では、お釈迦さまのご成道を偲びつつ、世界平和そして日本寺の発展を願われ、読経が本堂に響き渡りました。法要中に参拝に訪れたインド人学生団体が、合掌をしながら法要を眺める姿も見られました。

 日本寺での法要後、大菩提寺(Mahabodhi Temple) でも法要をお勤めになられました。大菩提寺では、大菩提寺を管理運営する大塔管理員会(Bodhgaya Temple Management Committee)のセクレタリーのMahashweta Maharathi氏はじめ、役員の方々の寛大な歓迎を受けました。

 北河原竺主は2016年の印度山日本寺竺主にご就任以来、コロナ禍を除き毎年参拝団の皆さまと日本寺で法要をお勤めくださっており、大変ありがたいことでございます。

        

除夜の鐘・修正会

年越し・新年を仏教の聖地ブッダガヤで過ごしませんか。
印度山日本寺では、大晦日に除夜の鐘、元旦に修正会を下記の日程で執り行います。
どなた様もお気軽にご参加ください。
除夜の鐘:2025年12月31日23:30~
修正会 (元旦会):2026年1月1日9:00~