インド独立80周年をお祝い

【日本寺駐在僧便り】2026年8月18日

 8月15日は、インドの独立記念日です。この日、私は駐在僧として、次の式典に参加させていただきました。

・印度山日本寺スタッフ国旗掲揚式典
・菩提樹学園独立記念式典
・大塔管理委員会(BTMC)インド独立記念日国旗掲揚式典

現在、インドは雨季を迎えておりますが、当日は天候にも恵まれ、多くの方々と共にインドの独立をお祝いすることができました。

菩提樹学園での式典では、主任のソバー先生から、独立以前のインドの厳しい暮らしや、自由を得るまでに多くの尊い命が失われた歴史についてお話がありました。そして、今日、自由の中で教育を受けられることに感謝するとともに、独立記念日を単にお祝いするだけではなく、犠牲になった方々を思い起こす一日として過ごすことの大切さが伝えられました。

国旗掲揚・国歌斉唱後、最後には、インドへの敬意と愛国心を表す「バーラト・マータ・キー・ジャイ(母なるインドに勝利あれ)」という掛け声が上げられ、式典は締めくくられました。式典の後には、地域のロータリークラブの方々から、園児たちに筆記用具やお菓子が配られました。また、独立記念日のお祝いとしても親しまれている、インドの伝統菓子「ジレビー」が振る舞われました。

BTMCでの式典では、各国の僧侶の方々と共に、これからの平和を祈りながら式典に参加することができました。国や宗派を越えて多くの僧侶が集い、インドの独立を祝う光景は、ブッダガヤならではのものであると感じました。

また、8月15日は、日本では「終戦の日」として、戦争で亡くなられた方々を追悼し、平和を祈る日でもあります。インドに身を置きながら、日本のことにも思いを寄せて一日を過ごしました。

私一人にできることは決して多くありません。しかし、ソバー先生がお話しされていたように、戦争や独立のために犠牲になった方々のことを忘れず、今、自分が命をいただき、仏教の聖地ブッダガヤで駐在僧として勤めさせていただいていることへの感謝を大切にしたいと思います。過去の多くの方々の歩みと犠牲の上に、現在の平和な暮らしがあることを心に留め、これからも日々の務めに励んでまいりたいと感じた一日でした。
日本寺駐在僧 中野蓮音

各国仏教徒が参集 ブッダジャヤンティ

2026年5月21日

【日本寺駐在僧便り】 2026年5月1日(仏暦2750年)、ブッダガヤの大菩提寺においてブッダジャヤンティが盛大に執り行われました。
ブッダジャヤンティは、お釈迦様の誕生・成道・涅槃を祝う日で日本ではそれぞれ別に営まれますが、南伝仏教ではこれらすべてがウェーサカ(インド歴の第2の月、太陽暦の4月~5月頃)の満月の日であったという伝説に基づき、この日に一度に祝われる行事です。
本年の施主はタイの信者の方でした。

前日には大菩提寺前に設けられた救護所のテープカットが行われました。
ブッダジャヤンティには国内外から出家・在家を問わず多くの仏教徒が参集します。
中には、貧しいながらも法要への参加を願いブッダガヤを目指す方も少なくありません。
こうした方々に向け、期間中は食事や飲料の提供も行われています。
夜半の雨もこの時には上がり、晴れ間の広がる空と涼風の中での式典となりました。

当日も前日の夕方に降った雨のおかげで、涼やかな晴天に恵まれました。
朝7時、大仏より各国の法衣をまとった僧侶・信者が大菩提寺へと向かいます。
やがて菩提樹の下には州政府高官らも集い、宗派・人種・国境を越えた大法要の始まりです。
本年は、日本寺の現・旧駐在僧を含む、浄土宗、浄土真宗、日蓮宗、臨済宗からなる日本の僧団による読経から始まり、チベット仏教、上座部仏教と続きました。
その後、大菩提寺主任僧侶チャンリダ師より五戒が授けられ、大法要は厳かにに進んでいきました。

式は施食を挟み、午後4時にスジャータ寺にて再開されます。
夕刻には再び大菩提寺へ戻り、最後の蝋燭点灯の儀式が行われました。
そして薄暮の中、人々が無数の灯明に火をともして年に一度の大法要は結ばれていきました。

気づけば東の空には大きなウェーサカの満月が昇っていました。
その美しさは写真に収めることはできません。
ぜひ現地を訪れ、その目でご覧いただきたい光景です。

世界中の仏教徒が集うこの大法要を、一度はこの聖地ブッダガヤでご体験ください。

日本寺駐在僧 杉原遥平(円)

花まつり お釈迦さまの誕生をお祝い

2026年4月10日

花まつりはお釈迦さまのお誕生を祝う行事で、毎年4月8日に行われます。お釈迦さまがお誕生になられた時に天から甘露の雨が降り注いだと伝えられることから、花まつりでは、お釈迦さまの像(誕生仏)に甘茶をそそぎお誕生をお祝いします。
日本寺では4月8日法要を厳修し、ご参拝の方々や日本寺のスタッフが境内に咲いた花で荘厳したお釈迦さまの誕生仏に甘茶をかけてお祝いをしました。

駐在僧赴任のご挨拶

中野蓮音 (浄土宗) 2026年2月18日着任

  この度、印度山日本寺の駐在僧として赴任させていただくことになりました、浄土宗の中野蓮音と申します。
まずは、この度の赴任に際しお力添えを賜りました皆様、日頃より日本寺をお支えくださっている多くの皆様、そして何より快くインドへお送りくださった所属寺院である祐天寺の皆様に、心より篤く御礼申し上げます。お釈迦様がお悟りを得られたブッダガヤにて生活させていただくことは非常に光栄であり、日本での生活とは大きく異なるこのインドの地において、自らの信仰とも向き合いながらお勤めさせていただく所存でございます。
  また、各国の僧侶の方々やご参拝の皆様とも交流する機会があると伺っております。各国の仏教を肌で感じながら、今後求められる僧侶となれますよう、日々努めてまいりたく存じます。
  未熟者ではございますが、多くの皆様のご期待にお応えできますよう精進してまいります。何卒ご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願い申し上げます。 合掌