お釈迦さま誕生2569年 ブッダジャヤンティ

 お釈迦さまの誕生、成道、涅槃を祝うブッダジャヤンティ(Buddha Jayanti)は毎年インド暦のウェーサカ月の満月に行われます。お釈迦さまが入滅されて2569年となる今年のブッダジャヤンティは2025年5月12日でした。お釈迦さまがお悟りになられた地、ブッダガヤの大菩提寺では大塔管理員会主催による式典が開催され、世界中から大勢の仏教徒が集まりました。今年はタイの在家信者の方が施主をお勤めになられました。

  午前7時に大仏前から仏旗を掲げた地元の学校の生徒や各仏教団体が誕生仏を載せた山車を引いたり、祝福のメッセージが書かれた横断幕を掲げながら大塔までの1.3キロの道のりをお練りします。

 大菩提寺ではビハール州知事や来賓が臨席し、各国の僧侶・比丘による法要が勤められました。日本寺からは元駐在僧の番地章夫師、萩原良賢師、花岡正覚師が参列し、日本仏教代表として誦経しました。

 午後6時行われた大菩提寺での法要では僧侶・比丘によって2569本のローソクが灯されました。

萩原良賢師による寄稿「ありがとうお釈迦さま ブッダジャヤンティに参加して」はこちら

第76回共和国記念日を祝う

 【日本寺駐在僧便り】
 1月26日は1950年インド国憲法が発布され共和国となった記念日で、休日に指定されています。
 2025年は第76回目の共和国記念日となりました。この日は学校や役所では国旗掲揚や国歌斉唱でお祝いをします。また首都デリーでは大規模な式典が開催されます。

 日本寺ではスタッフによるインド国旗、仏旗、日本国旗の掲揚とインド流の万歳三唱で記念日をお祝いしました。

 菩提樹学園ではブッダガヤのウルヴェーラロータリークラブ所属の地域会員の皆様においで頂き、式典で共に憲法発布の日を祝いました。当日は天候に恵まれ、休日ながら登園する子供たちはそれぞれ国旗や国旗カラーの襷など、記念日を祝うさまざまなグッズを持ち寄りました。

 式典では、掲げる国旗の中に色とりどりの花びらをつめ、旗が上がりきったところで花びらが散り落ちるよう準備されており、国旗掲揚の場面では拍手と歓声が上がりました。その国旗台の根元には「ジャレビ(Jalebi)」と呼ばれる小麦粉と水で作った生地を揚げ、シロップ漬けにした菓子とお香が供えられ、インドのお祝い対する日本と異なる丁寧な供養の観念に感動しました。

 式典後は園舎に移動し、ロータリークラブの皆さんより文具とお菓子の贈呈と、先生による「ジェレビ」の配布がありました。

 子供達はこの甘い揚げ菓子が本当に大好きで、すぐに無くならないよう細かく割りながら笑顔で食べている顔がとても愛らしかったです。合掌 

駐在僧戸田萌岳
 

ブッダジャヤンティ参列ツアー

 ブッダジャヤンティは、お釈迦様の誕生・成道・初転法輪・涅槃を一度にお祝いする仏教徒最大の行事です。毎年4月末~5月中旬に行われ、インドでは国民の休日に指定されています。
 また、スリランカ、タイ、ミャンマーなどの仏教国でも盛大に行事が行われます。ブッダガヤでは、世界遺産大菩提寺に各国の比丘・僧侶、仏教徒が集まり大規模な法要と式典が営まれます。
 この度当協会では、ブッダジャヤンティへ参列するツアーを企画いたしました。
 ブッダガヤは酷暑の時期ではありますが、日本寺駐在僧と共に皆さまでブッダジャヤンティに参列し、祈りを捧げませんか。
2024年のブッダジャヤンティはこちらをご覧ください。

ツアーに関してのお問合せは
株式会社 旅企画
〒460-0022 名古屋市中区金山5-3-5
TEL:052-613-8648 FAX:052-613-8649 メール へお願いします。

2024年日本寺除夜の鐘

 【日本寺駐在僧便り】
 2024年12月31日、大晦日法要及び除夜の鐘撞きをお勤めいたしました。本年は安全面への配慮から近隣への一般開放を行わず、来山された日本の方を中心にご参加いただきました。
 大晦日法要は31日の21時半より本堂にて、印度山日本寺勤行聖典の次第に則りお勤めいたしました。法要終了後には参列された日本人参拝者へ除夜の鐘についての短い法話をさせていただきました。
 その後、23時より鐘楼堂において般若心経をお勤めし、戸田より順に、おいでのみなさまに除夜の鐘を撞いていただきました。更に日本寺スタッフも参加し、普段から定刻の鐘を担当している警備スタッフたちは特に張り切って鐘を撞いていました。

 当日は気温が15度ほどと冷え込んでおり、正門の外に立ち並ぶ屋台の前では夕方になると焚き火がいくつもおこされ、地元の方々は皆さん手をかざし暖をとっていました。また年越しは盛り上がりが薄く花火もまばらに上がる程度で、季節ごとに地域で行われているヒンドゥー教のお祭りの盛り上がりとの差に驚きました。普段よりも静かなブッダガヤで低く大きく響く鐘の音を聞きながら、今年1年間に生じた人々の煩悩が少しでも除けるよう、懇ろにご祈念させていただきました。
 以前、大晦日に来山された参拝者や地域の方々からは、コロナ以前に日本寺で振舞っていた“年越しそば“ならぬ“年越しうどん”のご接待の復活を望む声が多くありました。     (駐在僧 戸田萌岳)

北河原竺主参拝団法要厳修

2024年11月21日、北河原公敬印度山日本寺竺主参拝団による法要が厳修されました。
北河原竺主は2017年に竺主晋山以来、コロナ禍を除き毎年日本寺をご訪問くださっています。当日は大菩提寺参拝・法要の後、日本寺本堂での法要に続き、境内の功労者供養塔にも参拝いただきました。また、菩提樹学園に絵本「大仏くらべ」40冊を寄贈いただきました。

北河原竺主は日本寺ご訪問に先立ち、11月20日にはデリーにある日本大使館を訪れ、2024年10月に着任された小野啓一駐インド日本国大使を表敬訪問されました。