尼蓮禅河が増水

雨季が始まりブッダガヤでは断続的な雨が40日以上も続き、尼蓮禅河が増水しています。動画は尼蓮禅河の中州のバックロール村の岸から撮影したものです。河の増水に関する地元新聞の記事には僧侶が橋の上から増水した河を眺める姿が掲載されています。

困窮するサンガ、空腹の比丘たちに炊き出し

 ブッダガヤでは、長引く寺院の閉鎖で収入が途絶えたサンガ(出家者集団)が多く、毎日行道托鉢しても、 比丘同様に生活に苦しむ住民は全てに応じられず、数多くの比丘(僧侶)たちが飢え寸前の状態で困窮しています。
 そこで、各国寺院で構成される隣山会で話し合い、少しでも施す余裕のある寺院たちが日替わりに施主になり、ケータリング方式で朝食供餐(ダーナ)を始めました。この日は大菩提寺前で行われ、各寺からの比丘 たちが行列しました。

ビハール州ロックダウン解除

 2021年5月5日から開始されたビハール州のロックダウンは3度の延長を経て6月8日をもって解除となりました。

 商店の時短営業や、夜間外出禁止禁止令は継続されていますが、
6月9日~15日 :商店の営業は06:00~17:00、夜間外出禁止は19:00~05:00
6月16日~22日:商店の営業は06:00~18:00、夜間外出禁止は20:00~05:00
6月23日~7月6日:商店の営業は06:00~19:00、夜間外出禁止は21:00~05:00
7月7日~    :商店の営業は隔日で19:00まで、夜間外出禁止は21:00~05:00、9年生以降の学校施設が再開(50%以下の出席率で)、ジム・スイミングプールの再開(収容人数50%、ワクチン接種者のみ施設利用可)、 となり徐々に制限は緩和されています。

 しかしながら、宗教施設、学校施設の再開はまだ許可されておりません。
ビハール州保健省によるとガヤ県の5月4日の新規感染者数は767名、ロックダウン後徐々に減少し6月21日には6名と報告されています。

現地の『Jantantra Tv』による6月8日ロックダウン解除のニュースです。

大菩提寺ブッダジャヤンティ

ブッダジャヤンティは、お釈迦様の誕生、成道(お悟りを得られたこと)、初転法輪(教えを初めて説いたこと)、涅槃(亡くなられたこと)の4大事をまとめて祝う仏教徒最大の行事です。インド暦5月の満月の日(Veasak day)に行われ、この日は国民の祝日です。例年ならばブッダガヤは世界各国からの参拝者で賑わいますが、ビハール州はロックダウン中のため今年は集会を開くことはできません。ブッダジャヤンティにあたる今年5月26日当日、大菩提寺所属の比丘・僧侶による法要がLIVE配信(日本時間11:30~/21:30~)されます。

ビハール州ロックダウン(6月8日まで延長)

5月13日、5月25日までのロックダウン期間延長が発表されました。
5月24日、6月1日までの期間延長が発表されました。
5月31日、6月8日までの延長が発表されましたが、商店の営業時間が午前6時~午後2時までになるなど一部規制が緩和されました。

 ビハール州政府は5月4日、ロックダウン(州の封鎖)の実施を発表しました。
急激な感染者増加を受け、4月9日に学校や宗教施設などの閉鎖や商店の時短営業などの感染防止ガイドラインが発布され、その後、夜間外出禁止措置や商店の営業時間の更なる短縮が追加されましたが、ロックダウンの実施に至りました。現時点での実施期間は5月5日~15日までとされています。

ロックダウンの主な内容は、
引き続き、学校、宗教、娯楽施設などの閉鎖。
食料品店などの生活必需品を扱う商店の営業は、午前7時~午前11時まで。
居住地区から外出する場合には、移動許可書(e-pass)の申請が必要。
です。

 州政府によるPCR検査がブッダガヤでも実施されています。5月3日には、235人に対して抜き打ち検査を行い、23人が陽性と診断され、自宅隔離を指示されました。この中には印度山日本寺に接する村の居住者もおり、そこは日本寺従業員や菩提樹学園の園児が住むエリアでもあります。
また、ブッダガヤ国際化の先達「インターナショナル・メディテーション・センター」の所長であるSatyapal長老比丘が新型コロナウイルスにより急死するなど、各国寺院の僧侶にも感染が確認されています。
 変異ウイルスによる感染は急拡大しており、尼蓮禅河の砂州は、上流から下流域の末端まで連日のコロナ死者の荼毘により夜も昼も煙の絶えることが無いとも言われ、事態は益々深刻化しています。