ブッダジャヤンティは、お釈迦様の誕生、成道(お悟りを得られたこと)、涅槃(亡くなられたこと)の4大事をまとめて祝う仏教徒最大の行事です。インド暦5月の満月の日(Veasak day)に行われ、この日は国民の祝日です。例年ならばブッダガヤは世界各国からの参拝者で賑わいますが、ビハール州はロックダウン中のため今年は集会を開くことはできません。ブッダジャヤンティにあたる今年5月26日当日、大菩提寺所属の比丘・僧侶による法要がLIVE配信(日本時間11:30~/21:30~)されます。
ブッダガヤ日本寺短信
ビハール州ロックダウン(6月8日まで延長)
5月13日、5月25日までのロックダウン期間延長が発表されました。
5月24日、6月1日までの期間延長が発表されました。5月31日、6月8日までの延長が発表されましたが、商店の営業時間が午前6時~午後2時までになるなど一部規制が緩和されました。
ビハール州政府は5月4日、ロックダウン(州の封鎖)の実施を発表しました。
急激な感染者増加を受け、4月9日に学校や宗教施設などの閉鎖や商店の時短営業などの感染防止ガイドラインが発布され、その後、夜間外出禁止措置や商店の営業時間の更なる短縮が追加されましたが、ロックダウンの実施に至りました。現時点での実施期間は5月5日~15日までとされています。
ロックダウンの主な内容は、
引き続き、学校、宗教、娯楽施設などの閉鎖。
食料品店などの生活必需品を扱う商店の営業は、午前7時~午前11時まで。
居住地区から外出する場合には、移動許可書(e-pass)の申請が必要。
です。
州政府によるPCR検査がブッダガヤでも実施されています。5月3日には、235人に対して抜き打ち検査を行い、23人が陽性と診断され、自宅隔離を指示されました。この中には印度山日本寺に接する村の居住者もおり、そこは日本寺従業員や菩提樹学園の園児が住むエリアでもあります。
また、ブッダガヤ国際化の先達「インターナショナル・メディテーション・センター」の所長であるSatyapal長老比丘が新型コロナウイルスにより急死するなど、各国寺院の僧侶にも感染が確認されています。
変異ウイルスによる感染は急拡大しており、尼蓮禅河の砂州は、上流から下流域の末端まで連日のコロナ死者の荼毘により夜も昼も煙の絶えることが無いとも言われ、事態は益々深刻化しています。
『夜間外出禁止、教育施設等を含む人員集結施設の閉鎖』を発令

外出禁止令発令
4月9日にビハール州政府から感染防止ガイドラインが発令された矢先ですが、4月14日発令、即日の発効で外出禁止令が出されたと現地より報告がありました。街中に見張り役の警官や兵士が配置され、大塔管理委員会(BTMC)の会議に出席のため遠方からブッダガヤ入りした委員たちも会議の開催はおろか、ホテルからも出られないほどの厳しい外出禁止令が敷かれているとのことです。封鎖期限は今のところ未定。連日10人から20人弱の感染者が確認され、日本寺が位置するマスティプール村からも少なからぬ感染者が出ており多くが移入者住宅の集まる地区や一画で発生しているようです。
ブッダガヤはこれまで感染被害はそれほどではありませんでしたが、今回は爆発的な勢いで猛威を振るい始めたようで状況は深刻です。感染拡大が最小限に抑えられることを願うしかありません。
ビハール州感染拡大により大菩提寺再び閉鎖
4月に入りビハール州では新規の新型コロナウイルス感染者数が大幅に増加し、ビハール州内務省は4月9日感染拡大防止の為のガイドラインを発布しました。ガイドラインには、学校・教育施設は4月18日まで、宗教施設は4月30日まで、さらに商店の営業は午後7時までの時短営業が4月30日までと通告されています。それにより2020年9月21日に再開した大菩提寺(大塔)は、再び閉鎖となりました。小学校は3月1日に再開されたばかりでしたが、約1か月で再びの閉鎖です。
日本寺はじめブッダガヤの各国寺院は2020年3月以降閉鎖中です。就学前教育施設については再開の通達がなく菩提樹学園も閉鎖中です。
このところの感染拡大の現状を鑑みれば、上記日程の閉鎖期間は延長されるのではないかとも思われますが、どうか前回のロックダウンのように再延長が繰り返されることなく、今回のこの期間でロックダウン解除出来るようになることを願うばかりです。
