『夜間外出禁止、教育施設等を含む人員集結施設の閉鎖』を発令

インドでは変異した新型コロナウイルス株による感染拡大の第2波の勢いが止まらず、首都デリーでは週末ロックダウンが施行されましたが、ビハール州も悪化の一途をたどっています。2021年4月18日ビハール州政府は4月9日に発令した感染防止対策ガイドライン内容を更新した『夜間外出禁止令および教育施設等を含む人員集結施設すべての閉鎖令』を発令しました。それによると、宗教施設、教育施設、映画館、ジム等の施設の閉鎖および集会の禁止等の措置を5月15日まで延長。レストランの営業は午後9時までとし、配達または持ち帰りのみ。店内飲食は不可。その他商店の営業は午後6時までとなり、時短営業は1時間繰り上がりました。更に午後9時~午前5時までは外出禁止とされています。 印度山日本寺の地元ブッダガヤでは、4月19日に大菩提寺から半径1キロ以内で50名を超える新規感染者が確認されたと現地より報告を受けました。予断を許さない状況です。
(ビハール州政府広報局twitterから転載)

外出禁止令発令

 4月9日にビハール州政府から感染防止ガイドラインが発令された矢先ですが、4月14日発令、即日の発効で外出禁止令が出されたと現地より報告がありました。街中に見張り役の警官や兵士が配置され、大塔管理委員会(BTMC)の会議に出席のため遠方からブッダガヤ入りした委員たちも会議の開催はおろか、ホテルからも出られないほどの厳しい外出禁止令が敷かれているとのことです。封鎖期限は今のところ未定。連日10人から20人弱の感染者が確認され、日本寺が位置するマスティプール村からも少なからぬ感染者が出ており多くが移入者住宅の集まる地区や一画で発生しているようです。

 ブッダガヤはこれまで感染被害はそれほどではありませんでしたが、今回は爆発的な勢いで猛威を振るい始めたようで状況は深刻です。感染拡大が最小限に抑えられることを願うしかありません。

ビハール州感染拡大により大菩提寺再び閉鎖

 4月に入りビハール州では新規の新型コロナウイルス感染者数が大幅に増加し、ビハール州内務省は4月9日感染拡大防止の為のガイドラインを発布しました。ガイドラインには、学校・教育施設は4月18日まで、宗教施設は4月30日まで、さらに商店の営業は午後7時までの時短営業が4月30日までと通告されています。それにより2020年9月21日に再開した大菩提寺(大塔)は、再び閉鎖となりました。小学校は3月1日に再開されたばかりでしたが、約1か月で再びの閉鎖です。

 日本寺はじめブッダガヤの各国寺院は2020年3月以降閉鎖中です。就学前教育施設については再開の通達がなく菩提樹学園も閉鎖中です。

 このところの感染拡大の現状を鑑みれば、上記日程の閉鎖期間は延長されるのではないかとも思われますが、どうか前回のロックダウンのように再延長が繰り返されることなく、今回のこの期間でロックダウン解除出来るようになることを願うばかりです。

  大菩提寺入口に掲示された閉鎖の案内

ラマ僧列の大塔繞道

 今年のチベット暦(陰暦)の新年は2021年2月12日でした。2月11日と12日の間の歳越しから15日間ぶっ続けで法要するモンラム・チェンモ法要(大布薩法会)明けの2月27日、チベット仏教ニンマ派の僧侶たちによる繞道(衆僧が列を組んで読経しながら仏や仏殿の周囲を右まわりにめぐり歩くこと) が大菩提寺大塔で行われました。

 チベットのラサでは、大モンラム明けに観音菩薩の居所とされるポタラ(補陀洛)宮を中心にしてラサの旧市街を取り囲む環状の巡礼路をラマたちが繞道するリンコルという恒例作法があり、これはそのブッダガヤ版です。

 昔からチベットでも一般市民もこぞってラマたちの繞道に随喜するのが正月風景で、ブッダガヤでも現地の生徒たちが随喜する姿がみられました。

大菩提寺満月の夜

インドでは2021年1月28日深夜に満月を迎えました。満月の夜の大菩提寺(大塔)の様子です。