ヴィシュワカルマプジャ

  2023年9月17日は、ヴィシュワカルマ(Vishwakarma)プジャ(Puja=礼拝の儀式)の日でした。また、この日は、ヴィシュワカルマジャヤンティともよばれます。 ブッダガヤの大菩提寺を管理する大塔管理委員会でも所属の比丘や職員たちによってヴィシュワカルマプジャが行われ、洗車した車やバイクなどにお供えと祈りが捧げられていました。

牛乳と砂糖で作られたお供えのペラ(Pera)
ヴィシュワカルマ記念日を祝福するカード。
後背にはさまざまな工具が並んでいます。
(引用:https://www.smitcreation.com/ より)

ダライ・ラマ法王、2年ぶりのブッダガヤ

 ダライ・ラマ14世法王が12月22日ブッダガヤに到着されました。待ち受けた現地行政の高官たちの歓迎儀礼を受けたあと大勢のチベット仏教徒や現地住民たちに迎えられました。コロナ禍の影響により、2年ぶりのブッダガヤ訪問となりました。今回の1か月におよぶブッダガヤ滞在期間中には下記の法話と灌頂が行われます。

12月29 – 30日:ナーガールジュナ(龍樹)の『菩提心の解説』についての法話
12月31日:『ターラー菩薩21尊』の許可灌頂
(ダライ・ラマ法王14世公式ウェブサイトhttps://www.dalailamajapanese.com/より抜粋)

その模様はネット中継され、ダライ・ラマ法王14世公式ウェブサイトまたは、ダライ・ラマYoutubeチャンネルから日本語通訳で視聴も可能です。

上記ダライ・ラマ法王YouTubeチャンネルに大菩提寺を参拝された動画が掲載されています。

チャートプジャ

  2022年10月28日~31日、ブッダガヤではヒンドゥー教の太陽神(Surya)に一族の健康と子孫繁栄の祈りを捧げるチャートプジャ(Chhath Puja)が行われました。

  チャートプジャは、ヒンドゥー暦のChaitra月(3月~4月)とKartik月(10月~11月)の年2回、主にビハール州、ジャルカンド州、ウッタラプラデーシュ州の一部で催されます。中でもこの行事の発祥であるビハール州では盛大に催されます。

  初日前夜の潔斎で始まり4日間、女性は細かく決められたルールに従って断食を行い、日の入りと日の出に川岸で祈りを捧げます。2日目の日の入りから最終日の日の出までは水も飲まず36時間の断食を行います。そして最終日の日の出前、日本では箕(み)と呼ばれる農具と同形の竹製の籠、または真鍮の容器に供物として灯明、米、サトウキビ、さつまいも、ココナッツ、レモン、グァバなどを入れ、家を出発します。川に浸かって、ってくる太陽に向かって祈りを捧げ、4日間のプジャが終了します。  毎年この時期になると、ビハール州内をはじめとしてインド各地から大勢の人々がブッダガヤの尼蓮禅河(Falgu river)に集まり、大変な賑わいを見せます。

カティナプジャ

  雨安居(雨季の間外出を控え修行に専念すること)明けに比丘に法衣を布施する、カティナプジャ(Kathina puja)が2022年10月16日、ブッダガヤ大菩提寺内で行われました。毎年、Vassa(今年は7月14日~10月10日)と呼ばれる約3ヶ月の雨季が明けた後に行われる行事です。カティナプジャについての詳細はこちらをご覧ください。
  今年はブッダガヤにあるラオス寺(Wat Lao International Bodhgaya) の信者はじめとして、ベトナム、タイの法要団が施主となり、法要に参加にした各国の比丘、僧侶らに法衣が施されました。
  施主からの法衣の布施に続き、大菩提寺を管理する大塔管理委員会の事務長、ラオス寺の比丘の挨拶、参加比丘や僧侶が読経し法要が執り行われました。
雨季が明けブッダガヤは本格的に法要シーズンに入ります。現地は新型コロナの状況も落ち着き、今シーズンは3年ぶりに各国からの参拝者による法要が数多く予定されています。

当日の様子がこちらからご覧いただけます。

ドゥルガプジャ

  ブッダガヤでは2022年10月1日~5日、インド神話で神が悪魔を打ち破ったことに敬意を払い祝福するヒンドゥー教の祭り、ドゥルガ(Druga)プジャが行われました。ドゥルガは、悪魔マヒシャスラ(Mahishasura)を倒すためにブラフマ、ヴィシュヌ、シヴァなどのヒンドゥーの神々によって創られた女神で、10日間の戦いの末、ドゥルガがマヒシャスラを倒し、勝利を収めたことから、悪に対する善の勝利の象徴とされています。インド神話ではこの期間にドゥルガが天から地上の両親の家を訪れ、信者たちに祝福を与えるといわれています。主にベンガル地方で盛大にお祝いされますが、ビハール州や、オリッサ州、アッサム州などでも同様にドゥルガプジャが行われます。

  この期間、町のあちこちにパンダル(pandal)と呼ばれる祠ふうの建物(↓写真左上)が設けられ、そこでドゥルガがマヒシャスラを倒す情景が描かれた像が置かれ、大勢の人々に拝まれ祝福されます。これらの像は、最終日に川や海などに運ばれ、沈められます。

  また、ドゥルガプジャの最終日はヴィジャヤダシャラ(Vijaya Dashami)または、ダシェラ(Dussehra)にあたり、物語「ラーマヤナ」の主人公であるラーマが妃のシーターを誘拐した10の頭をもつ悪魔ラーヴァナ(Ravan)に打ち勝ったことを祝います。この祝事はRavan Dahan(ラーヴァナを焼く)といわれ、地方によってお祝いの仕方は異なりますが、インド全体で行われます。この日は、ラーマが火の矢を放ってラーヴァナを破ったことになぞらえ、ラーヴァナとその息子、兄弟を模した数十メートルある巨大な人形を燃やします。

ブッダガヤDussehra

  上記写真はブッダガヤで行われた様子です。また、ビハール州の州都パトナでも3年ぶりに開催され、州知事らが矢を放ち人形が燃やされました。下記その模様です(当日は行事開始前に強風により人形が倒れてしまうというハプニングがありました)